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*Croquis de Paris No.818 ~ メゾン・ルイ・カレ/アルヴァ・アアルトの世界 ~ *

パリの西、メトロ10番線の駅Porte d’Auteuil/ポルト・ドートイユ

出口2番の噴水の前に15時15分前

 
ヴェルサイユと名前のついたNavette/ナヴェット(送迎バス)に、
チケットのチェックもされないないまま乗りこんで。
少し人が増えて来たところで
15時ちょうどにバスは郊外のBazoches-sur-Guyonne
/バゾッシュ=シュル=ギヨンヌに向けて走り出しました。
 
 ☆ https://maisonlouiscarre.fr/mlc/visites/ で月に一度だけ送迎バスが出ていたのを見つけました。☆
 
元々娘も一緒に来る予定だったのがあいにく忙しくて来れなくなって、
他の誰かに声をかけるか少し迷ったけれど。
今回の場所は自分の中でもとても大切なところで、
これはじっくり味わうために
一人で行く方がいいんだろうなと思ってやめておきました。
 
 ☆ 窓からお馬さんを眺めながら ☆
 
周りの小さな車を追い越しながら想像より速く走るバスの中には
同じような好みの人たちが乗り合わせているのであろう
穏やかな空気が漂っていました。
 
バスは建築家アルヴァ・アアルトが建てたルイ・カレの家、
Maison Louis Carrré/メゾン・ルイ・カレに向かっています。
 
 ☆ 着きました*^^*☆
 
1時間ほどして小さな森の入り口ような場所に到着。
 
車掌さんの「帰りは18時に出発しまーす!」の大きな声と共に
はーい、とみんなで車を降りて樹々が生い茂る緩やかな坂道を登っていきます。
 
足元にはどんぐりがいっぱい。
落ち葉を踏みしめながら、ワクワクを収めておきたくて
家が見えてくる直前までを動画に撮りました。
 
 ☆ いよいろメゾン・ルイ・カレへ。小さなどんぐりの森を抜けて ☆
 
そしていよいよその姿が^^
 
 ☆ あったー♪ ☆
 
片流れの屋根の、なだからな斜めの角度と小高い丘の傾斜が比例して美しいです。
 
写真では捉えきれず、ここも動画で撮影。
 
 ☆ なだらかな傾斜の小高い丘の上に建つ片流れの家 ☆
 
まだ入り口なのにすでに心はノックアウト状態、笑
素敵です。
 
 ☆ 片流れと言われる特徴ある屋根やその他の形状も、周りの景色とのバランスを考えて、
縦と横のラインを絶妙に組み合わせてデザインしていることがわかります。☆
 
アルヴァ・アアルトは1898年フィンランド生まれの建築家
画商であるルイ・カレの邸宅は、フランスに今も残る唯一のアアルト建築なのだそう。
 
有名な横から見た姿も動画で
 
 ☆ 有名な片流れの屋根が見渡せるポイントから♪こちらも動画で ☆
 
以前から行ってみたいと思いながらも見学できる日は基本週末で、
ヴェルサイユのさらに向こうで車も必要なので難しく。
 
でも、今回ミナ・ペルホネンの皆川明さんが
こちらで作品を展示されているのを知って調べていると、
月に一度だけ送迎バスが出ていて、たまたまタイミング良く
こうして念願のアアルト建築を見に来ることが出来ました。
 
 ☆あの側面から後ろに回るとこんな形に。2階の屋根も段差がある形になっているんですよね。
四角い窓の形も工夫されていて面白いです。 ☆
 
画商のルイ・カレが建築家のアルヴァ・アアルトにお願いしたのは
お仕事である絵画の商談スペースと、家族が暮らす両方の空間が共存する家。
 
 ☆ どの高さから撮るかでも印象ががらっと変わりますね。☆
 
自然との調和を大切にし、日本のことも好きだったというアアルトだけあって
ガイドさんのお話を聞く前に外から眺めているだけでも
背景の緑や建物の白い壁、窓枠の木の感じなど、心にしっくりくるものがあります。
 
遠くの景色を見下ろせるこちら側に来てみると・・・
丘状になった下の庭にはプールも作られていました。
 
 ☆ 見渡しの良い庭側より。☆
 
そしてこちらは大きな窓のあるリビング側
なんて素敵なのでしょう。
 
 ☆ 一見平屋のようにも見えます。☆
 
中の人たちが外の景色を眺めてリラックスしている
当時の(今も^^)様子が見て取れますね。
 
こちら側の景色は、一番前の大きな窓のリビング、その左奥のルイ・カレの書斎、
そして商談にも使われていた一番奥の入り口付近のダイニングルームからも
全て眺められるようになっているんですね。
(そっか、どの部屋にいてもやって来るお客様に気がつくことが出来ますね^^
そしてプライベートな空間は見えないし、家族は向こうの庭でゆったり過ごすことが出来るんですね。
よく考えられています。)
 
 ☆ こちらも是非動画で ☆
 
さぁ、フランス語ガイドの時間も近づいて来ました。
そろそろ中に入れるかな?
 
その様子はまた来週に。
ではでは
 
 
 
 
A la semaine prochaine 
☆MUNEKO☆