Designersdiary

*Croquis de Paris No.317 ~ アールヌーボー発祥の地 ナンシーNo.2 ~*

さてさて、最高に美味しくて優雅な、そしてたっぷりと時間を要してしまったアールヌーボー建築の老舗ブラッスリー『エクセルシオール』を後にして、ここからは日没と雨雲との戦いです(笑)

けっこう頑張りましたよ*^^*一気にいきます!長いです。

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 ☆ ナンシーの出発点となった世界遺産のスタニスラス広場 ☆

インフォメーションで頂いたパンフレット『 I♡NY 』(アイ・ラヴNew Yorkではないですよ、NancY←です。笑)の「アール・ヌーボー観光コース」を参考にして、街の中心地を回ります。

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 ☆ ルノー銀行 1910年 ☆

これが私の方向音痴と相まって意外と把握しにくい^^;
たぶん、パリでは地域の景観も保護されて、建物の周りも含め雰囲気を残して今に存在している気がするのですが、ナンシーの印象はなんというのか、現在の街の景色と混在している感じ?中心地はそんな気がしました。

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 ☆ 「ボンジュール」と入ってみるも誰もおらず、銀行に御用の方は別の入り口にお回りくださいと書かれてありました。写真撮らせてね。☆

そしてインフォメーションで◯印をつけてもらったところ、つまりは「ここは中に入って見る事が出来ます」とお薦めしてもらったところなのですが・・・実は本当に入っていいのか、むっちゃ気を遣う(笑)

ほんと、ここ入っちゃっていいんですかぁぁ・・・
って恐る恐る扉を開けるも、ここ誰もいないし^^;

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 ☆ エミール・アンドレ/ポール・シャルボニエ設計、エクセシオールと同じルイ・マジョレルの調度品と鉄装飾。美しいわぁ。。。☆

たぶんね。◯をつけてもらったのは銀行とか、一応は一般のお客様にオープンにされているスペースですよ、ということみたいです。なので、本来のお客様に混じって、カメラを持ってカシャカシャって観光で入るのはちょっぴり勇気が入りましたよ。

でもここはひるまずに、目配せして撮らせてねってお店の人にアイコンタクトを取りながら♪

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 ☆ ジェナン穀物商 1901年 ☆

ナンシーは18世紀、ロレーヌ公の地位にあったポーランド王のスタニスラス1世によって景観が整えられ、1766年にスタニスラスが死去するとロレーヌ王国はフランス王国に合併され、ナンシーはそのまま州都になったのだそうです。
(そのスタニスラスの名前がつけられた広場が世界遺産である最初の写真です。)

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 ☆ アンリ/アンリ・ギュットン設計、ステンドグラスはジャック・グリュベール ☆

その後フランスが普仏戦争(普プロシア。ドイツもプロシア側に立って参戦したので独仏戦争とも)でプロシアに敗れた際、1871年のフランクフルト条約によって東のストラスブールなどのアルザスとモゼル県はドイツに合併され、一方、西のムルト=エ=モゼル県にあるナンシーがフランス領に留まったため、ドイツ市民になること拒んだアルザス人やモゼル人の実業家や知識人が大勢ナンシーに移住した。そのためナンシーは1870年代から1900年代までの急激な人口増加の中で、もともと盛んであったガラス工芸の他に、鉄鋼業などナンシーの都市化が急激に盛んになった。。。

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 ☆ マガザン・ヴァクスレール&Cie 1901年 先のルノー銀行と同じエミール・アンドレ、そしてシャルル・アンドレとウージェーヌ・ヴァラン設計 ☆

1894年創設のロレーヌ工芸会社はのちのナンシー派の集団で、エミール・ガレ、アントナン・ドーム、ルイ・マジョレールなどは日本でも有名ですが、実はここナンシーに来て、お恥ずかしながらジャック・グリュベールの名前を初めて知りました。(今まで耳にしても記憶に留めてなかったのかも)

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 ☆ クレディ・リヨネ銀行 1901年、フェリシアン・セザール設計、ジャック・グリューベルのステンドグラス ☆

↑パリでもお世話になっているル・クレディ・リヨネLCLの内装も素敵でした〜。けっこうお客さまもいたし、旦那と娘はまるで他人の様に遠くで見てるし^^;
でもね、せっかくですからここも撮らせて頂きました。
エクセルシオールと同じ、こちらもグリュベールのステンドグラス、しかも大作です。

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 ☆ たまにこんなロココ調なデザインも挟んだりして♪ ☆

ジャック・グリュベール(1870-1936)
ナンシーの美術学校で学んだ後。パリであのギュスターヴ・モローに師事しているんですね。その後またナンシーに戻って美術学校の教師、ドームで花器のデザイナー、マジョレルで家具のデザイナーなどを勤めて1897年に独立(27歳!)まもなくステンドグラスのスペシャリストとして有名になり各地で大作を数多く手がけることになる。フランスで最も著名なステンドグラス作家。

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 ☆ マガザン・グードショー 1901年 マガザン・ヴァクスレールと同じウージェーヌ・ヴァラン設計 ☆

なんと、あのラファイエットの円天井もグリュベールでした!知らなかった事を知った今のほうがショック(笑)

さてさて、街の中心地をざっくり回ったら(もちろん美術館はもう無理^^:)車に乗ってタイムリミットぎりぎりまで郊外にある、かのマジョレル邸まで向かうことに。

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 ☆ このお家も面白いですね〜。誰の作なんでしょう。。。☆

長い渋滞に巻き込まれて、やっとこさ車を止めた正面の建物も面白いです。
地図に印はないですけど・・・きっと1900年当時に建てられたものに違いないっ。

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 ☆ 汚れているけどたぶん、右下の窓の上、テラスの下には火を噴くドラゴンの彫刻? ☆

↑こちらなんかも♪ 窓の配置のバランス、テラスと最上階の屋根のデザイン、正面の鉄装飾ととか、いい味出してます*^^*

そうして、や〜〜っと到着したのが、

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 ☆ パリの建築家アンリ・ソバージュ設計、グリュベールのステンドグラス、ピゴのセラミックなど各分野のスペシャリストによるもの ☆

じゃじゃん♪ マジョレル邸 『ヴィラ・マジョレル』
2011年に歴史的建造物に指定されました。
こちらも1901年に建てられたもの。1901年って斬新な建物が沢山建てられて、きっと街の景色がどんどん変化していった年だったのでしょうね。

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 ☆ 中は予約すれば入れるそうです。 ☆

名残惜しいけど、一緒に記念撮影をして・・・
もう帰らなきゃ!このままじゃ帰宅は深夜になっちゃう。

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 ☆ 窓からの景色も最高でした。☆

帰りの車の窓から眺める景色も夕日に映えて最高でした。

いつもの事ですが、こうして書いているうちにまたもう一度行きたくなりますね。。。
だって、行く前に全然調べてないもんだから(笑)かと言って自分の性格上、先に調べてもあんまり実感わかないし。。。
今度はもっと楽しめる自信あり☆(あたりまえか)
いつかまたゆっくり企画展が開催されているメッスのポンピドゥーを(笑)、そしてストラスブールから近辺の街コルマールへ、ナンシーではやっぱナンシー派とナンシー美術館を。
行ってみたいです♪ 家族には、またぁ〜っ?て言われそうですけど。

でもほんと、楽しかったなぁ。
とっても良い経験が出来ました。
やっぱ本物はいいですね^^

でもって、今週末からは春のバカンスですって。ふひぃ
A la semaine prochaine ♪
☆MUNEKO☆