fbpx

*Croquis de Paris No.865 ~ パリ市立近代美術館、100年前を散歩しよう ~ *

ぐずついたお天気だけど少し長めの散歩がしたいな

2時間後に帰ってくるくらいのイメージで。
 
そんな時に浮かぶのはパリ市立美術館
この日は珍しく旦那さんも一緒に。
 
 ☆ 今日は小雨が降ったり止んだり ☆
 
パレ・ド・トーキョーの東翼内にある
Musée d’art moderne de la Ville de Paris
パリ市立美術館は、
教科書で見ていたような作品に気軽に触れられながら
無料でゆっくり、広い館内を歩くことができるのが気に入っています。
 
 ☆ マティスのアトリエで発見された「未完成のダンス」 ☆
 
マティスの部屋では入り口の階段に学生さんたちが腰掛けて
先生らしき方が講義をされていました。
 
「ダンス」のために描かれた3枚の作品のうちの
1枚目の未完成の作品ですね。
 
この裏の広いスペースに2枚目のダンスがあります。
 
 ☆ 「パリのダンス」☆
 
今から約100年近く前、
1930年-1933年に61歳のアンリ・マティスが描いた
バーンズ財団のメインルームを飾るための壁画。
 
この2番目の「ダンス」は完成していながら
実際に掛けられる場所の寸法と一致しなかったために
3番目のバージョンを制作して納品されたそう。
 
 ☆ 愛犬と一緒に制作している様子を捉えた貴重な映像。ワンちゃんが嬉しそうに階段を上がったり降りた李^^ ☆
 
とそんなエピソードを旦那さんに話しながら
 
部屋の片隅のモニターには、愛犬と一緒に大きな梯子を使って制作をする
マティスの貴重な映像が流されていました。
 
 ☆ ロベール・ドローネーのリズム ☆
 
マティスの部屋を出て階段を降りると
ロベール・ドローネーの大きな作品「リズム」のある広い通路
 
 ☆ 時間を経て自分たちが眺めている貴重な風景 ☆
 
右手には100年前の1926年に描かれたドローネーのエッフェル塔、
そしてその横の窓から見えるのは2025年の今の私たちが見ている
1889年の万博に建てられたエッフェル塔。
 
 ☆ レオーナール・フジタ特有の白と背景と枠の黒が目を惹きます ☆
 
そうそう、藤田の絵もあるはず・・・
そう言って歩いていると
 
ありました。
 
レオナール・フジタの「トワル・ド・ジュイ(ジュイの布)に横たわる裸婦像」
 
ヨーロッパの古典的な主題を用いながら、
繊細なジュイの布の柄の表現に、
陶器のような白い肌の描写と背景の黒のコントラスト
 
”日本人の目にはフランス風の画家として、西洋人の目には純日本人として映った」
とも評された、藤田の最初の裸婦画のひとつなのだそうです。
 
特別な雰囲気があって美しいです。
 
 ☆ 何気なく飾られていますが、日本で教科書で見ていたような素晴らしい作品ばかり ☆
 
そしてその側には、イタリア出身のモディリアーニ(左)や
オランダ生まれのキース・ヴァン・ドンゲン(中)
シャガール(右)はロシア出身
 
そして先ほどの藤田嗣治も
1920年代を中心に外国人画家が活躍した
エコール・ド・パリの時代の人々ですね。
 
 ☆ シャガールはいつもどういう状態で描いていたのでしょう ☆
 
こちらはシャガールの「夢」という作品。
 
この時代の個性的な色合いやファッショナブル(?)な雰囲気が大好きです。
 
 ☆ ユトリロカラーな男性がいたのでつい^^ ☆
 
モーリス・ユトリロが飾られているコーナー
 
ユトリロはエコール・ド・パリの画家の中では珍しく
生粋のフランス人だったそうです。
 
 
そしてこちらは、
「私が世界で一番好きな絵かも」と話したら、
旦那さんが絵と一緒に記念撮影してくれました。
 
 ☆ 実物は本当に光を包み込んだような美しい作品です。☆
 
ピエール・ボナールの「浴槽の裸婦」
 
最愛の妻、マルトを描いた一枚。
 
私の最初の記憶はそれこそ中学くらいの教科書で見た記憶で
この輪郭を溶かすような光を含んだ色合いにすごく惹かれたのを覚えています。
 
自分でもこの作品を撮影してみたのですが
思った色合いが出ず、私と一緒に撮影してもらったものが
一番近い色が出ていたのでそれを切り取ってみました。
 
光そのものなんです、
少しでも伝わると嬉しいな
 
 ☆ 高さ10mの巨大な作品です ☆
 
そして最後は定番の、ラウル・デュフィ「電気の妖精」の部屋へ
 
600平方メートルの構図に、右から左へ、
電気の発展に貢献した110人の科学者や発明家の肖像画が並んでいます。
 
 ☆ 先日大阪万博が閉幕しましたね。行ってみたかったです。☆
 
1937年のパリ万博博覧会の際に電気会社から
記念碑的な装飾を依頼されたもので
光と電気の宮殿のホールの湾曲した壁のために描かれました。
 
 
さくっと一回り^^
100年ほど前に描かれた作品に囲まれて歩く
贅沢な美術館散歩でした。
 
ではではまた
 
 
 
 
A la semaine prochaine 
☆MUNEKO☆