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*Croquis de Paris No.860 ~ 人生の大先輩/ディヴィッド・ホックニー ~ *

気になっていながら行っていなかった
ディヴィッド・ホックニーの展覧会
 
 ☆ ルイ・ヴィトン美術館へ。 ☆
 
その展覧会も終わろうとしている頃、
Mさんから久しぶりに会おうと連絡があって
それならばと予約サイトを見るとさすがに完売の文字。
 
なのに会う直前にもう一度見てみると一気に空きが出てた。
 
思わずランチにしていた予定を、
もしよかったら美術館に行かない?と急遽誘ってみることに。
好みでないようならランチのままでちろんOKよ、と
 
 ☆ 『ディヴィッド・ホックニー 25』好評のため、開館時間を延長したのだそうです。 ☆
 
Mさんからの返事は
 
「行きます!!」
 
やったぁ〜(私)
 
 ☆ 初期の作品はこんな感じだったのですね ☆
 
そんなわけで
鮮やかな黄色いシャツとスカートに小さなかごのバッグで現れたMさんと、
お久しぶり♪元気にしてた?の挨拶。相変わらず可愛い
 
たまたまこの夏はお互いイタリアに行っていたのもあって
美術館に向かいながらそれぞれのイタリアンエピソードで盛り上がった。
 
 ☆ グランド・キャニオンの巨大な絵 ☆
 
『 ディヴィッド・ホックニー 25 』
 
2025年の25でもある今年、
88歳にして今も現役のホックニーのここ25年の作品を中心に、
1955年から2025年にかけて制作された400点以上に及ぶ作品と、
ホックニー自身も展示に関わった大規模な展覧会。
 
 ☆ プールと2人の人物(キャンバスにアクリル、1972年) ☆
 
「芸術家の肖像画ー プールと2人の人物」
は、誰しもどこかで見た記憶がありそうです。
 
なんでもなさそうで、なんでもある絵
 
シンプルに、抜けて見えて、
それでいて計算し尽くされた不思議な軽やかさがありますね。
 
好きだなぁ
 
 ☆ こちらはゴッホを思わせる作品、冬の木材 2009 ☆
 
1937年、イギリス生まれのディヴィッド・ホックニー
64年にロサンゼルスに移住し、
アメリカ西海岸の光あふれる情景を描いた絵画で一躍脚光を浴びます。
 
その後も70年にわたり、絵画やドローイング、版画、写真、舞台芸術など、
油やアクリルやiPadなどを用いて自由な作風で
現在はフランスのノルマンディーを拠点に発表し続けています。
 
素晴らしいですね。
 
 ☆ 素材もサイズも形式も全て自由で。 ☆
 
88歳にして現役で表現方法が常に自由であること、
そして、
巨大な作品はある一定のサイズのキャンバスで構成して表現していたり、
また、小さな作品集をたくさん並べる事で、違う光景を生み出していたり。
 
全てが今の自分の感覚にとてもフィットして
心地よく感じました。
 
 ☆ ウォーター近郊の大きな木々またはポスト写真時代の都外制作(2007)☆
 
「ウォーター近郊の大きな木々またはポスト写真時代の都外制作」
は、50枚のキャンバスで構成された高さ4.75m × 幅12.2mの作品
 
これが一枚のキャンバスで描かれているより
こうしてパーツで一枚一枚仕上げて構成されている方が、
なぜか親しみを感じる気がして。
 
なんとなく、絵画という表現よりも
テキスタイルや編み物、器に描かれた絵柄のように身近な存在になるというのか
(上手く言えないのだけれど)
 
 ☆ 味のある肖像画 ☆
 
ご自身の肖像画も可愛いですね。
 
 ☆ なんかね、良いんです^^ ☆
 
iPadを使って制作されたお花のポートレート
 
デジタルで描きながら、
伝統的な額に収めてシリーズとして展示したこの構成も、
たくさんのパートに分けて一枚の絵を仕上げたような
結果的に全体で景色を見せている、
そして時間をも感じさせている、そんな効果がありますね。
 
面白いです。
 
 
 ☆ 一見、油絵なのか、アクリルなのか、デジタルなのか、わからなくなって行きます。☆
 
こちらは大きなサイズと小さなサイズの組み合わせ。
この部屋そのものが作品になっていました。
 
 
それにしても、どんな技術を使っても、
ホックニーの目で捉えられているものは
ホックニーという人物そのものの景色ですね。
 
油やアクリル、デジタルで描かれていても
その色彩や色の重ね方に迷いがなく真っ直ぐに見つめるその目が素晴らしいです。
 
 ☆ お茶目なおじいさまです。☆
 
素敵なご本人の写真♪
 
 ☆ さらっと描かれているようで絶妙な色、筆使いです。☆
 
こちらはアクリルでモネの庭、ジベルニーを描いた小さな作品
 
シンプルなのに
その風景が簡単に目に浮かびます。
 
 ☆ みんなでゴロゴロ、なんて贅沢な空間。☆
 
最後はホックニーが手がけた舞台芸術作品を
寝ころびながら味わえる空間へ
 
Mさんと一つの大きなクッションに座って。
70年に渡る贅沢なディヴィッド・ホックニーの旅を楽しみました。
 
 ☆ パリの街が一望出来る屋上にて ☆
 
そして美術館の屋上でまた二人でお喋り^^
 
夏のバカンスの終わりに、
人生の大先輩の素敵な作品を見せてもらった幸せな時間でした。
 
こんな風に年を重ねたいです♪
ではでは、また
 
 
 
 
 
A la semaine prochaine 
☆MUNEKO☆