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*Croquis de Paris No.850 ~ ジヴェルニー、モネが愛した庭園へ ~ *

家族3人で車に乗って、モネの家があるジヴェルニーに出かけてきました。
 
 ☆ お庭のアーチ ☆
 
パリからセーヌ川沿いに北西へ、車で1時間ちょっと
ノルマンディー地域に入ってすぐの場所にジヴェルニーがあります。
そのまま足を伸ばせばモネが少年時代の大半を過ごした海の街ル・アーヴル
 
それにしても久しぶり^^
前に来てから10年は経っていますね。
 
昔は日本から知人が来ると尋ねていたので、懐かしい気持ちでいっぱいです。
 
 ☆ 7月のお庭とお家の風景を ☆
 
娘はというと、これまでに2回以上は来たことあると思うけど、
ほとんど記憶にないそう。
 
 
この日はフランス中が猛暑だった翌日。
庭の植物たちの「いやぁ暑かったよぉ」とそんな声が聞こえてきそうな中
モネの家の前にはゼラニウムが元気に咲いていました。
 
 ☆ 華やかなゼラニウム ☆
 
オレンジに緑の窓枠と階段が特徴的なモネの家に、
赤と白とピンクの鮮やかな花色が映えますね。
 
こちらはお家の中から。
窓の外の風景がなんとも楽しくて*^^*
好きだなぁ
 
 ☆ 良い環境だなぁ ☆
 
クロード・モネがこの世を去ったのが1926年の12月5日。
(来年で100年になるのですね!)
 
モネの亡き後モネの娘さんが庭の管理をし、
その後はモネの最後の息子さんであったミシェル・モネが所有権を継ぎ、
ミシェルには子供も兄弟もなかったため
所有地と絵画、文献、写真などの資料は美術アカデミーに遺贈されたのだそうです。
 
 ☆ 2階の窓から ☆
 
その作品や資料は先日行ってきたパリ16区のマルモッタン美術館で
たまたま見ることが出来ました。
 
モネが生きた時代はちょうど写真が発明された頃で、
自分の庭を写したオートクローム(初期のカラー写真技法)の
カラー写真数点や白黒写真のネガもあったため、
モネの庭を復元するために役立てられたそう。
 
 ☆ 黄色で統一されたダイニング ☆
 
一方で日本の浮世絵のコレクターとしても知られるモネ。
300点近くの浮世絵を所有していたそうですが、
家の中には所狭しと、モネにインスピレーションを与えた浮世絵が
たくさん飾られていました。
 
 ☆ ダイニングの扉から ☆
 
人との交流を好んだオープンな人柄、そして料理も好きだったそうで、
 
家のそばには大きな菜園まであって、
優秀なコックさんを雇って友人を呼んで食卓を共にすることを愛していたそう。
 
 ☆ 綺麗なキッチンです ☆
 
青と白のタイルで彩られた広いキッチンはとても有名ですね。
 
 
ゆっくり家の中を見たら水の庭と呼ばれる池のあるお庭の方へ
 
 ☆ 広い敷地の池の向こうにモネの家が見えます*^^* ☆
 
自然に囲まれて屋外で絵を描くことを大切にしていたクロード・モネ
 
外で絵を描くことを教えてくれた風景画家
ブーダンとはル・アーブルで知り合いました。
 
それが同じく↑先日のマルモッタン美術館の展覧会で見たウジェーヌ・ブーダンですね。
(と今、私の中で繋がりました^^)
 
 ☆ 前日まで猛暑日でした。お手入れご苦労様です!☆
 
クロ・ノルマン(ノルマンディーの囲い庭)と呼ばれる建物正面の庭園に
その先には水の庭と名付けられた池のある庭と、
さらに奥には竹林もあって、
この日は庭師さんがタモを使って池の掃除もされていました。
 
 ☆ 大切に育てられている睡蓮 ☆
 
猛暑日の翌日でしたが、
睡蓮にも少しだけ出会うことが出来ました♪
 
モネの池の睡蓮が見れて幸せです。
 
 ☆ 水と光と自然と、モネの全てが詰まった世界 ☆
 
建物正面から造園を始め、
ここ水の庭で池を作り、理想の世界を創り上げたモネ。
 
つい忘れがちですが、
ここにこの自然があったのではなく、
まずはここに水と光と自然を感じられる庭を作り上げているのですよね。
(うっとり)
 
 ☆ 日本の橋 ☆
 
「日本の橋」と名付けられた橋は、浮世絵に出てくる橋をイメージしたもの。
緑の色がモネの描こうとしている世界に美しく馴染んでいます。
 
 ☆ モネの庭の自然体の中で咲いていた植物たち ☆
 
モネの関心は植物の新種の開発まで及び
庭には友人から贈られた多くの植物も植えられていたそうです。
 
彼の人生がどれだけ豊かなものだったかが伝わってきますね。
絵だけではなく、全てがモネにとっての喜びだったのでしょうね。
 
 ☆ フランスの庭師さんたちのこういうセンスも大好きです ☆
 
その世界を今も私たちが感じられることがまた嬉しく幸せです。
 
モネの意思を汲んだ自然体な庭の手入れにも感動でした。
 
 
 
また来たいと思います♪
素敵な時間をありがとう
 
 
 
A la semaine prochaine 
☆MUNEKO☆