*Croquis de Paris No.846 ~ 水の画家ドービニーとゴッホが暮らした街 ~ *
2025年6月6日10:00 AM カテゴリー:Designersdiary
オーヴェル・シュール・オワーズ
Auvers-sur-Oise
☆ ここも昔よく来ていた街です ☆
先週の、モネの作品を収蔵するマルモッタン美術館でのブーダン展に続いて
今週はSさんとSさんの奥さん、Mさんの4人で、
パリから1時間半、ゴッホが最後に暮らした街としても有名な
オーヴェル・シュール・オワーズにやってきました。
☆ ゴッホの絵にもドービニーの庭として登場する、アトリエ・ド・ドービニー Atelier de Daubigny ☆
19世紀に活躍した、バルビゾン派の中心的な画家のひとり、
シャルル=フランソワ・ドービニーが過ごした敷地にあるアトリエが
La maison rose de Wallerand
ラ・メゾンローズ ド ウォールランドとして
アーティストに開放されています。
☆ 可愛いお家。この日は街のあちこちでオープンアトリエなどのイベントが開催されていました。 ☆
ラ・メゾンローズの名前の通り、
ピンクの壁に赤い扉、そして薔薇が可愛いですね。
☆ 赤い扉の中には ☆
初めて開催された版画展に日本人の作家さんが何人か招待されていて、
そのお知らせを受け取ったのをきっかけに
このドービニーのアトリエを訪ねてみました。
オーベル・シュール・オワーズの街には何度も来たことがあっただけに、
新たに素敵な場所を知ることが出来て嬉しいです。
☆ 素敵な空間です ☆
高い天井から自然光が降り注ぐ、アーティストにとっては憧れのアトリエですね。
☆ 天井高は6mあるそう。 ☆
先週のウジェーヌ・ブーダン同様、
シャルル=フランソワ・ドービニーに関しては知識がなかったのですが、
コローやミレーといった自然ののどかな風景を描く
バルビゾン派の中心的人物で、仲間達にとても親しまれ、
池や川などの水辺の風景を頻繁に描いたドービニーは
「水の画家」と呼ばれていたそう。
ちなみに、ウジェーヌ・ブーダンは自らを「海辺の画家」
仲間達からは「空の王様」と呼ばれていたそうです。
☆アトリエにはメザニンもあって、ここから作品を引いてみることもできますね。☆
ドービニーが発明した、小船の上に小屋を作り絵を描けるようにした
船上のアトリエというアイデアはのちに印象派の巨匠、
クロード・モネにも受け継がれたそう。
☆ 自然体に手入れの行き届いた植物たち ☆
小さな中庭側からの眺めも素敵です。
しばし中庭の椅子に腰掛けて、
こんなアトリエを持って、絵を描いている最中にちょっと休憩*^^*
なんて、そんな気分を味わってみました。
☆ 小高い丘になっているので眺めも気持ちいいです。☆
素敵なメゾン・ローズを後にして、
この街は初めてというMさんを連れて、
Sさんと私は少し知った感じに^^街を歩きます。
と道の向こうに人盛りが、
☆ アトリエから教会に向かう、Rue Daubigny ドビニー通り沿いにありました。Racine de Van Gogh ☆
ゴッホの最後に描かれた絵のモデルになった場所として、
2020年に発見された、今も現存する木の根ですね。
ニュースでは見たことがあったのですが、
まさか直接目にすることができるとは思ってもみませんでした。
☆ いいお天気ですね。☆
ドビニー通りを道なりに歩くと・・・
少し階段を上がった先にあるのが
☆ ゴッホ/オーヴェルの教会 ☆
ゴッホがオーヴェルの教会として描いた
オーヴェル・シュール・オワーズのノートルダム寺院。
☆ 絵の感じに写真を撮ってみました♪ ☆
この他にも、ゴッホが暮らした部屋や、ゴッホとテオのお墓、
ゴッホが描いた麦畑など、絵の中に登場する景色が今もあふれていて、
街の人が敬意を持って暮らしている空気がそこかしこで感じられました。
人々の記憶と目の間の景色の中に
ゴッホが今も生き続けいている街への小さな旅でした。
それではまた^^
A la semaine prochaine
☆MUNEKO☆
☆MUNEKO☆