*Croquis de Paris No.845 ~ 印象派の父、ウジェーヌ・ブーダンとモネ ~ *
2025年5月30日10:00 AM カテゴリー:Designersdiary
ある晴れた日、Mさんと待ち合わせ
☆ 向こうの建物の抜け具合が気になる^^ ☆
お世話になったお礼にと、Mさんからランチに誘ってもらって。
お寿司とかどう?ということで
何年ぶりかなぁ、10年以上ぶりかも。
昔来たことがあるお店でお昼ご飯*^^*
☆ 赤ちゃん連れの家族を待つわんちゃん。偉いねぇ。☆
Mさんとは子供を通じて数年前に知り合って
初対面から意気投合して。
その後、話せば話すほど二人のシンクロぶりに笑うことばかりで。
近くには住んでいないながら、時々こうして会って
日々起こった出来事を話しては二人で楽しんでいる。
☆ その後近くのマルモッタンモネ美術館へ ☆
Mさんのお化粧や、洋服やアクセサリーのセンスが好きで。
会うたびにほんといつも素敵だね、どれだけ可愛いの?
と伝えるけれど、そんな事を言うのは私くらいなのだそう笑
ちなみに娘さんからは、
ママ、今日その服で出かけるの?と言われるらしい。
うん、私はその服が好きよ^^
☆ モネの他にも、たくさんのマルモッタンの収蔵品が見られるエレガントな美術館です ☆
美味しい時間を過ごした後はマルモッタンモネ美術館へ
ここら辺は、昔私がホームステイをしていたのもあってとても懐かしく。
オランジェリーに比べると規模は小さいですが、
閑静な住宅街を抜けた落ち着いた邸宅で、
モネや印象派の作品をゆったり観れる素敵な場所です。
☆ 展示品の中で素敵だなぁと思った、イエスと聖母像 1500年頃 ☆
美術館ではこの日、ウジェーヌ・ブーダン
印象派の父:特別コレクションが開催されていました。
ウジェーヌ・ブーダンという名前を聞くのは初めて*^^*
☆ ウジェーヌ・ブーダン特別展 ☆
海景画や浜辺の風景画で知られるブーダンは、
アトリエの外にイーゼルを設置して風景画を描いたフランス人芸術家の一人で。
弟子でもあり友人でもあったクロード・モネに野外で絵を書くことを教え、
外光派の一人として印象派に影響を与えたのだそう。
☆ 暖かな素敵な絵です。☆
外の空気と、光と、そして人や動物も自然の一つと捉え、
とても繊細に全体をフラットに捉えようとしている姿勢が伝わってきます。
☆ ブーダンの移り住んだ場所をイメージされた部屋を私たちも巡ります ☆
ブルターニュ、ボルドー、北フランス、ベルギー、オランダへと
スケッチや絵画を通して、ブーダンの軌跡を巡るコレクションでした。
お次はクロード・モネのコレクションへ
☆ クロード・モネのコレクションへ ☆
お昼ご飯を食べた後に私が何ヶ所か散歩先を提案した中で
Mさんが選んだのは印象派で知られるマルモッタン美術館
そのMさんもとても自然を意識して生きている人で、
その透明感からいつも、何をしたらそういう風になれるの?と聞くと、
いや、ズボラなだけなのよ。ほんと何もしてないの。との答え
でも確かに。
色々取り入れすぎず、シンプルに信頼できるものだけを取り入れている。
そんな日々がこの姿を作ったんだろうなぁ。
☆ 一瞬の空気感や光を含んだ小さな作品です ☆
モネの代表作となった、『印象・日の出』
モネが寝室の窓から見て数時間で仕上げた
秋の夜明けの蒸気と霧に包まれたルアーブルの景色。
カタログのタイトルを依頼されたナダールが、
ルアーブルの風景画としては通用しないと判断し
当時画家らが口にしていた「印象」という言葉をつけたことから
これをきっかけに「印象派」という用語がモネと
その友人たちによって結成されたグループを指すようになったそう。
光を含んだ、もの静かで暖かさを感じる美しい風景画ですね。
☆ 睡蓮の大作へと移行する前の、モネの試行していた様子を一緒に感じることが出来ます。☆
こちらはモネの睡蓮のスペース
オランジェリー美術館で見られるグランド・デコラシオンのための
習作とは違い、これらはそれ以前のもの。習作に見られるような余裕は残さず、
構図への細心の注意とキャンバス全体を覆う色彩を用いて要素を表現している。
現実世界の要素と、画家が池の水面に映し出すそれらの反射を融合させた作品には
空間的な参照関係は存在しない。(マルモッタンモネ美術館のサイトより)
年をとったからでしょうかね、笑
こういう途中過程というのか、
その元となった起源や原始的な部分に心惹かれました。
帰りはマダムのお家にホームステイをしていた時代に
よく来ていた懐かしの公園を抜けて
穏やかな午後を過ごすことが出来ました。
またね。
今日はありがとう
A la semaine prochaine
☆MUNEKO☆
☆MUNEKO☆