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*Croquis de Paris No.305 ~ インフルエンザ流行中&北斎展 ~*

最近いつものマルシェの八百屋さんのコリアンダーが茎ごと柔らかくて、

レモンとオリーブオイルに塩だけかけて食べるのが私の中で流行中*^^*
普段あまり多くは食べない生野菜からビタミンに酵素をもらってるわけですが・・・
いやぁ〜この一週間娘が風邪?インフルエンザ?咽頭炎?のおかげでお熱に喉の痛みに咳に悩まされて学校をずっとお休みしたのですが、ついにこの私も昨日一日は体がだるくって、今日は喉もガラガラ、久しぶりに今朝風邪薬を飲みました。

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 ☆ これがほんっと美味しいの!☆

やっとこさ娘を病院に連れて行っても日本の様にインフルエンザの検査はないのであくまでも先生の予測(!?)でしかないのが残念なフランスですが、「たぶんグリップ(インフルエンザ)だと思うけど、一日見てまだ様子が良くならないようならアンチビオティック(抗生物質)飲ませてね〜。」と処方箋をもらって帰ってきました。

が、まぁ飲まないこと飲まないこと;;

小さい頃からこのやり取りでほとほと疲れている私。
本人も飲めない自分に涙ぽろぽろ。日本みたいに飲みやすくないし、白くてドロドロしかもへんな甘いバナナ味に苦み。娘曰く「せめて味なしの方が良かった〜(涙)自然に治るって言う事はないの?」(←確かに、とか思いつつ)

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 ☆ 以前購読していたプチコチジアン(毎日子供新聞)から臨時の特集号が届きました。☆

結局散々やり合ったあげく、インフルなら抗生物質も効かないらしいと効いたのもあり、せめてもの思いで家にあった市販の咳止めを飲ませて様子を見る事に。
そしてなんとか今は治まりつつあります。良かったよぉ。にしても、フランスのお薬もっと飲みやすくならないかなぁ・・・

とまぁ、こんな一週間でした(長いって。笑)

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 ☆ 下に難しい言葉が説明されています。犯人の写真まで、日本ではここまではないだろうなぁ・・・☆

そうそう、上の方の写真。ここのところ緊張が続くパリですが、子供の手元にまで今回の事件に関する新聞が号外で届いてビックリ。
日本でも子供新聞で簡単な説明はありそうだけど、犯人の顔写真をでかでか載せたり、その他事件の様子を捉えるリアルな写真は、日本では考えられないかなぁと。反面、難しい言葉の説明など、普段特別そんな会話をする事のない中で、この様々な人種や宗教を信仰する人々が住む町では知っておくべき内容だなぁとも思い、勉強になりました。

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 ☆ グランパレでやっていた北斎展を見に行きました。☆

そしてそして♪ こちらの写真は以前、人間国宝である志村ふくみさんと洋子さんの展覧会を一緒に見に行ったYさんにまたまた誘ってもらい、先週一緒にグランパレで開催されていた北斎展を見に行ってきた時のもの☆
私たちは12時半に予約をして行ったのですが、やっぱり北斎は人気でものすごい行列、そしてこの警備。場所はシャンゼリゼ、やっぱりちょっと緊張しますね。

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 ☆ 中は撮影禁止でした。途中の踊り場から外を撮影。☆

中は撮影禁止なので写真はないのですが、
正直言って


『北斎、めちゃくちゃ良かったです!!!』

知ってはいたけどやっぱりこの人(失礼! )面白すぎますっ^^
二十歳で春朗としてデビューしてから、30回も名前を変えて、宗理、北斎etc…そして最後の方は画狂老人卍(←!!!)
九十歳になるまで、描き続けた人。その数3万点!
しかも、どれをとっても遊び心があるんです。ぜったい北斎は「くくくっ」とほくそ笑みながら描いていたに違いない!

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 ☆ 妖怪にも愛嬌がありますよね。☆

なんて一緒になって笑ってしまうのは日本人独特の様で、日本文化を知る私たちはひとつひとつ食い入る様に見ながら思わず吹き出してしまうので、「君たち日本人?これ読めるの?」とか話しかけられました。難しいものはもちろん読めないし、そして作品も素晴らしいものばかり。でも怖い妖怪の絵でも、ぐっと心を鷲掴みされて、いつの間にかワっ!て驚きと笑いが来るんですよね。素晴らしいです。

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 ☆ こちらはこの展覧会の図録ではないのですが、私と同じ考えの本を見つけました。☆

と、たっぷり一階にある作品と北斎漫画の全十五巻の細かなスケッチを見終えて、あ、有名なあの荒波に富士が見える富嶽三十六景とかなかったね、とか話していると、なんと、まだ同じだけ2階に作品がある事が判明。まだ半分だった!想像を超えた数の北斎がこのパリのこの場所に集められている事にほんと驚きでした。

見れば見るほど日本のマンガ文化はもうこの頃には確実に出来上がっていたよね♪と関心。しかもこんな細かな線まで人の手で彫られて印刷されていたという技術。
当時のヨーロッパの人々が感動したのも頷けますが、今の私たちから見ても脅威の技術でした。(帰ってYさんが調べるまで、いやぁ〜ここは手書きでしょう?といや、版でしょう?と議論していた私たち)

改めて日本の素晴らしい作品をこのパリで見られたことに感動した一日でした。

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 ☆ 日本とマンガ文化、北斎の頃からもうそれは出来ていたんですね。☆ 

 翁 死に臨み大息し 天我をして十年の命を長らわしめば といい
 暫くして更に言いて曰く
 天我をして五年の命を保たしめば 真正の画工となるを得(う)べし

死を目前にした(北斎)翁は大きく息をして『天があと10年の間、命長らえることを私に許されたなら』と言い、しばらくしてさらに、『天があと5年の間、命保つことを私に許されたなら、必ずやまさに本物といえる画工になり得たであろう』

なんてすごいパワー^^;
展覧会の最後にイタリア?の日本語を学ぶ学生さん達にこの漢字なんて読むの?って聞かれて私たちにも分からん^^;って答えたけど、あそこに書かれていたのは与えるの旧漢字と考えるで得ると言う意味だったのかなぁ・・・

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 ☆ 来週の月曜日にはお外に出れるかなぁ。みんな元気にな〜れ! ☆

それにしても、辞世の句が、

『 人魂で 行く気散(きさん)じゃ夏野原 』
(人魂になって夏の原っぱにでも気晴らしにでかけようか)

ですって^^
どこまでも自由人な北斎なのでした。
HOKUSAI最高☆

ではでは、みなさんも風邪などにはくれぐれも気をつけて下さいね♪

A la semaine prochaine ♪
☆MUNEKO☆