*** パ リ 通 信 No.112 ***

*Croquis de Paris*
☆ パリの空 ☆

皆様こんにちは♪ お元気ですか?
今日のパリは少し雲がかっていましたが良いお天気でした。
こう雨のない日が続くと、本当の夏にはもう晴れが残っていなかったりして。
と思ってしまうくらい、何だか有り難い今日この頃です。

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 ☆ 3月28日「ただぼんやりと美しい朝」 ☆

 

さて、そんな晴れの日が続くパリ。
毎日の空を眺めては、今朝もまたさらに美しいよぉ。とか思ってみたり。
この間は「空の青に囲まれて暮らしてるなぁ、私・・・」
と感じながら家で過ごしていたのですが、
ふと思い出したのは、昔から描いていた絵のその色についてでした。

海と太陽の実家から美大生として京都に出た数年後に気づいた事ですが、
気がつけば私の絵からは鮮やかな色は無くなり、
良く言えばすべてシックな色合いで仕上がって行くのでした。

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 ☆ 4月1日「飛行機雲と朝日」☆

 

そんな時、今も画家を続ける同じクラスの友人はボナールが好き、
私はモーリスドニが好きと言う。
ボナールは同じナビ派と言われる中でもより光を感じ、輪郭を消して表現した人、
南仏の光溢れる窓辺で入浴する女性を描いたものが有名です。
一方ドニはより平面的で森の中の人々の姿を描いたものも多く、
落ち着いた印象を受ける画家さん。
互いにこっちの方がぜ〜ったい素敵なのに。と言い合ってた若かりし思い出。

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 ☆ 4月23日「満月が顔を出した!」☆

 

当時、暗く風通しの悪い窮屈な部屋が苦手なので
格安物件ながらも必ず光と風が通る場所を探して住んでいたのですが、
京都の湿気と人間関係とその頃の好みが、そういう色を選ばせていた様で、
人間の無意識の力と言うのは不思議ですね。
その事に気づいてから、自分が小さい頃から高校時代に描いていた様に
色鮮やかな色を表現しようとしても、いくら原色をキャンバスにのせてみても、
それはただの絵の具であって、光に変わる事はありませんでした。。。

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 ☆ 4月25日「おぼろげな太陽と雲の色、アンバリッド」☆

 

そして今、ひょんな事からまったく当時は想像もしなかった
ボナールやドニのいたフランス、パリに長く住んでいるわけですが(^^;)
面倒な事もたっくさんあるパリなのに、こんなに好きだなぁと思えるのは、
サングラスがないと歩けないくらいに眩しく、
カラッと気持ちの良い青い空が広がる晴れの日があること。
そして冬は冬で霧がかったパリの景色が昔の時代にタイムスリップした様に
美しくロマンチックなこと。
そして何より、人が人にとらわれる事なく自由だと感じる所。
不便だけど自分の頭でシンプルに物事を捉えて生きるには快適な場所な気がします。
上手くは言えないんですけどそんな感じ。

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 ☆ 5月11日「神々しさ」☆

 

そう、今日の写真は、そんな大好きなパリの空を皆様に☆
(ちょっと大きすぎたかも。。。)
そしてもうひとつ。先日、面白かったよ!と友達から勧められて読んでみた本。
書かれているのはパリで暮らす日本人の姿、そして著者が感じたパリという街。
まさにこれまで感じていた事を深い言葉で表現していてくれて素晴らしかったです。

『パリでメシを食う。』川内有緒

〜この街には「あるべき姿」がない。
ロールモデルや周囲の期待、常識といったものと自分を照らし合わせるのではなく
よけいな者を背負い込まないシンプルさが彼らに清らかさを与えていた〜

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 ☆ 5月16日「ただ美しい」☆

 

確か私も2年目のお正月だったか、その年の初めに皆に言った今年の抱負は
「シンプルに生きるぞ!」でした。
そう感じさせる街なのかもしれません。
今はボナールもドニも両方とも大好きな私です☆

では、また来週~
A la semaine prochaine !
☆MUNEKO☆