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*Croquis de Paris No.526 ~ ノートルダム大聖堂 ~ *

パリのノートルダム大聖堂の建設が始まって850年の年。

娘はクラスでノートルダムの見学に行き

再建のための寄付もかねて小さな鞄を買って来たのは2013年のこと。

 

1 850年記念に学校からノートルダムドパリに遠足に出かけたのが2013年の事

 ☆ 娘が出して来てくれました。☆

 

あれから6年

 

まさかこんな光景をテレビで見ることになるとは思わず、

ただただ悲しくて。

 

夕飯の準備をする気にもなれず呆然と15分くらい眺めていたけれど

悲しいばかりなのでテレビを消して晩ご飯を作った。

 

2 2015年2月のノートルダムドパリ

 ☆ アルバムには2015年の2月に行ったノートルダムの写真がありました。☆

 

もう長い間ノートルダムには行っていない。

 

知り合いも書いていたけれど、

外国人の私たちにとっては、近くにパリ市の警察署があるので、

滞在許可証の申請に訪れる度に警察署から出てほっと一息ついて

目の前にあるいつも変わらない荘厳で美しいその姿を眺めては

何か守ってもらえている様な安心感を感じていた大聖堂。

 

3 古代ユダヤとイスラエルの王の彫像28体

 ☆ 古代ユダヤとイスラエルの王の彫像が28体並んでいる扉の上。☆

 

10年の滞在許可証を持った今はなかなか行く機会もなくなり、

最後に行ったのはいつだったのだろうと

写真を探してみると、2015年の2月だった。

 

今日はその時の写真を大きめに、そして多めに、ここに載せておこうと思う。

 

4右側の入り口「聖アンナの門」

 ☆ 3つある扉の一番右側「聖アンナの門」☆

 

日本がもうすぐ元号が変わり、令和になろうとしているころ。

 

こちらでは、例年よりも遅い復活祭を迎えようとしていたころ。

 

ノートルダム自身も、老朽化した建物を修復しようとしていた時。

 

パリのシンボルでもあったそのノートルダムが火災に見舞われて

今再び多くの資金が集められてものすごい勢いで再建されようとしている事に

皮肉にも運命のようなものを感じて。

 

5遠くに十字架が見えます

 ☆ 中の様子 ☆

 

幸い、文化財の大半は、あのパリ警察と消防隊員さんの手で火災の最中運び出され、

崩壊した尖塔の先にあった風見鶏は焼け跡から無事発見されたらしい。

また、火災の数日前には、塔を囲んでいた12使徒の銅像が修復のために除去されていた。

 

6回廊の眺め

 ☆ 回廊眺めも好きでした ☆

 

3つの薔薇窓は無事。でもかなりの修復が必要。

8000本のパイプを使った巨大なパイプオルガンは被害はなかったものの

全て作り直す必要あり。そして、巨大な宗教画3点も無事だったが

修復にかなりの時間がかかりそう、ということらしい。

 

7バラ窓も火災を免れたと言われている

 ☆ 炎から逃れた薔薇窓 ☆

 

1163年に工事が始まり、

100年以上もの時間をかけて1272年に完成したゴシック様式の大聖堂。

1789年のフランス革命時代には権力の象徴として冷遇され、

解体の危機を持ちこたえ教会に返されたのは1804年、

ルーブル美術館にある作品でも有名な「ナポレオンの戴冠式」の2年前でした。

 

8消炎後に無事が確認されたのが印象的だった

 ☆ 消炎後に映し出された映像の奥に、この十字架が輝いて見えたのは感動的でした。☆

 

しかしフランス革命以降、大聖堂はすっかり荒廃してしまい、

それを救ったのが1831年に発表された有名なヴィクトル・ユーゴーの小説

「ノートルダム・ド・パリ(ノートルダムのせむし男)」。

ノートルダムは再び日の目を浴びて修復されるに至ったそうです。

 

9どの窓も素敵で

 ☆ 薔薇窓だけでなく、どの窓も本当に素敵でした。☆

 

1844年、建築家ヴィオレ・ル・デュック指導のもと

大規模な改築・修復工事が20年の年月をかけて行われ、

 

その時に出来たのが、雨水の排水口として屋根の角に取り付けられた

怪獣などをかたどったガーゴイルや、そして今回崩壊した尖塔でした。

 

10こちらも

 ☆ この床の模様やステンドグラスのすべてが好きで ☆

 

知り合いのパパさんのFBや、たまたま目にしたブログに書かれていたのが

「たゆたえども沈まず」のパリ市の標語。

Fluctuat nec mergitur がパリの紋章に書かれてあるラテン語で

フランス語に訳すと、Il tangue mais ne coule pas なのだそう。

パリをひとつの船に例えて、揺れはするが沈没はしない。そういう意味だそう。

 

11また訪れる日を願って

 ☆ 必ずまたここを訪れる日が事を願って ☆

 

様々な争いの中で多くの支配下に置かれ占領されてきたパリの、

それでもパリであり続けて来た街を表す言葉。

 

12南側のバラ窓 下にはジャンヌダルク像

 ☆ 南側の薔薇窓。下にはジャンヌダルクの像も ☆

 

もうこのままでは全て燃え尽きてしまうだろうと悲しくてテレビを消したけど

 

翌日、その姿を残して佇んでいたノートルダム大聖堂の姿は

まさに「たゆたえども沈ます」の姿だった。

 

消火されたのち、大聖堂の入り口から奥の十字架が見えた時には泣きそうで。

 

13ロウソク灯したね

 ☆ 祈るというより感謝に近いかも ☆

 

また新たに進んで行こう

 

世界が歴史的変化を迎えている

そんな気がする。

 

14パイプオルガンも無事だった

☆ 炎を逃れたパイプオルガン ☆

 

A la semaine prochaine 

☆MUNEKO☆